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昨日、長岡で久須美酒造・清泉取扱店「和醸良酒・酒は風の会」の総会が開催されました。
現在会員店は全国で162店、内約100店が出席していました。
総会後、久須美酒造の醸造顧問を務める戸塚昭氏の講演会がありました。
同氏は、元・国税庁の醸造指導官ですが、現在の国が進めようとしている日本酒の在り方に批判的で、我々酒販店が本物の情報提供に務めなければならない事を教えられました。
まず、来年頃日本酒の品質表示を変更するそうですが、これは大手の「米だけの酒」が純米酒と名乗るための変更です。現行では精米歩合が70%以下でないと「純米酒」とは表示できません。
また、特定名称酒には「こうじ米」の比率が15%以上と、現行にはない規定が素案で出されています。一見、酵素剤に頼りきって「こうじ米」を必要としない造りを規制するものに思えますが、15%の「こうじ米」では通常の造りは不可能だそうです。
つまりは「酵素剤」の使用を前提とするための法案だそうです。なんじゃそりゃ?です...
プロとしての利き酒の基本の話もあり、器によって味わいが異なることも実験を交えて行われました。同じ形の利き猪口でも器の厚さによって、口に含んだ瞬間の広がり方が異なります。
現在、全国の品評会では某カレー・チェーン店の水用に使われている茶色っぽいコップ(アンバーグラス)が使われているそうです。色による先入観を排除する為とか。
このグラスが丸みをおびて肉厚で、自分が意識して口に含もうと思っている以上の量が入って来て、薄手の利き猪口と比べると酸が残る感じです。このグラスが使われるようになって、品評会では酸味が本来より強調されるので、酸の少ない酒が入賞する傾向となり、「傾向と対策」で入賞狙いの蔵元は酸を抑えた酒造りに走る...
これでは、料理に合わせるとかの話ではなくなってしまいますね。
「自由化・規制緩和」と合わせて、この国の酒はおかしな方向に向かっていますが、そうでない信念を持った蔵元もたくさんあります。
今後も蔵元との交流を通じて正しい情報をお届けする事が責務であると感じた一日でした。
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