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10月25・26日新潟地区連絡会では、ほくほく線ツアーを行いました。新潟から新幹線で湯沢へ、湯沢から六日町に向かい、六日町の北越急行本社を訪問し、北越急行社長の大熊さんから、約1時間半にわたって、北越急行の歴史、現状、将来の見通しなどをきかせていただきました。以下は大熊社長の話を要約したものです。
「1968年に着工したものの、鍋立山の難工事(松代駅ふるさと会館に展示)や1980年国鉄再建法により工事が凍結され、1984年に会社を設立、工事再開。1989年に上越新幹線に接続し、北陸(富山・金沢)方面へのショートカット路線として、高規格化・全線電化路線として整備されることになり、1997年に開業。高規格化にともない新たに260億円のお金が必要になり、JRが160億円、県・地元市町村が50億円を出資し、残り50億円を会社負担として発足。現在ではそのほとんどを返済しており、2009年には完済する見通し。2007年度決算で経常利益が12億8千万円。開業以来全期黒字。JRと相互直通運転契約方式で運行を行っている。普通列車・イベント列車のほかに、特急3本を持っている。」
「越後湯沢と金沢間を結ぶ『特急はくたか』は、最高速度160km/hで、秋田新幹線や山雀新幹線(130km/h)を上回る狭軌の鉄道では最速。普通列車は最速110km/hで運転されている。」
「料金は幹線並み運賃を適用しており、通学生の経済負担を軽減するために割引率を上げた。」「トンネルが多いので、イベント列車(普通列車)として『ゆめぞら号』を土日・休日に走らせ、天井に映像を上映し、旅客を楽しませている」。
六日町で出会ったお母さんは。これからほくほく線のツアーをすると言ったら「ゆめぞら号は楽しいですよ」と教えてくれました。六日町から松代駅までの区間、私たちも「ゆめぞら号」に乗り込み、映像(海の魚たち)を楽しみました。
「列車運行については、『沿線住民の支持を受けられる鉄道に』を合い言葉に、早朝直江津発6時から越後湯沢発22時20分までの間に20本運行している。『遅い時間帯の列車があるんだねという安心感』、昼中も1時間おきくらいに列車が走っており、空気を運ぶようなものだが、住民に安心と安定感を与えることが大切」。その結果、特急を除くローカル列車の乗車人員は1998年の73.5万人/年度→2007年の94.6万人/年度へと増加しています。
「利用者増としては、地域の高齢化が進んでいるが、これまで山に阻まれて地域間交流がなかった。地域間交流を推し進めている、田舎体験事業など沿線とタイアップして取り組んでいる。ほくほく線自体が観光資源として活用され、『ゆめぞら号』や『ほくほく探検号』などを企画している。」
「自治体に頼むとすぐに『イベントだ』と言うが、イベントは一過性、それよりも1日1人の乗客を増やしてくれたほうがよい。年間で365人になるし、10駅で3000人になる」
「すべての駅に『お知らせボード』を設置して、『次の列車が前の駅を出ました』とか『何分遅れます』とかを乗客に連絡している。『会社があなたと繋がっている』というメッセージを伝えたいんだ。列車にトイレがないのが問題だが、『お客がトイレに行きましたので3分遅れます』ということもあった。」
高校の存続問題や病院の問題にも積極的に関与しており、それが利用者増に繋がるとも言ってました。
「社員は94人ですが、発足当初は8割がJRからの出向でしたが、地元の優秀な高校生を採用して、いまはJRからの出向者がいない。安全投資を惜しまない。教育養成を徹底している」
「北陸新幹線(長野・金沢間)の開業後は、収入が1割前後に落ち込み、黒字経営になるわけがない。県から『どうするんだ』と言われているが、こちらが聞きたい。内部留保を充分にためて、次の人に安心して経営していけるようにしたい。そのために、線路や駅舎、列車の補修を行い、新品同様にして次の世代に渡したい」と大熊社長は語っていました。
JRの儲からない路線は切り捨てるという姿勢とは全く違う、地域密着型の経営姿勢に参加者は感動しました。
http://members.ecatv.home.ne.jp/mtani/tikurenhp.html
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